約1か月で入手可能!【ワクチンパスポート】について

約1か月で入手可能!【ワクチンパスポート】について

今日は、新型コロナウイルス感染症予防接種証明書、いわゆるワクチンパスポートについて、お話をさせていただきたいと思います。

先日、子ども繋がりのパパ友とオンラインで飲み会をしているときに、会社の都合でやむをえず海外に転勤になった方のお話を聞きました。

「えっ、こんなタイミングで!?」と思いましたが、

コロナ渦が長期化している中で、海外にやむをえず行かなければならない方は少なからずいると思います。

結局父親だけで海外に行くことになり、奥さんや子供については、コロナが落ち着いたら移住することになったそうです。

その中で「ワクチンパスポート」の存在を知りました。

今日は、「ワクチンパスポート」がそもそもどういったものなのか、お話をさせていただきたいと思います。

<コロナワクチン接種証明について>

まず接種証明には、①海外渡航を目的としたもの、②国内での接種証明を目的としたものの2種類に分けられます。

1 海外渡航時に必要となる接種証明書(以下ワクチンパスポート)について

(1)申請先

ワクチンパスポートを申請する際には、お住まいの市区町村に対して申請をします。

集団接種会場での接種はもちろん対象ですし、職域で接種をした場合でもワクチンパスポートを発行することは可能です。

(2)使用時の注意点

ア 使用できる国の制限

ワクチンパスポートがあれば、どこの国でも海外渡航が認められるわけではありません。

接種証明書を提示することによって、入国時の防疫措置の緩和等がなされる国・地域においてのみ、海外渡航が認められます。

当該地域がどこかについては、外務省のHPに掲載されていますので、興味のある方は是非御確認ください。

(外務省) 海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧(9月3日現在)

外務省 海外安全ホームページ (mofa.go.jp)

なおワクチンパスポートは、仮に入国まではできたとしても、その国内で自由に活動ができることを保障するものではありません。

公共施設やレストラン等では、同証明書を見せても入ることができない場合がありますので、御注意ください。

イ 申請できる人

ワクチンパスポートは、海外渡航を目的とした日本国民に対して発行されます。

したがって、①パスポートを持っていない方、②日本国外で予防接種を受けた方に対しては、証明書を発行することはできません。

ウ 1度の申請で1部のみ発行可

例えば、トランジットなどで2か国以上に行く方もいらっしゃるかと思います。

接種証明書については、あくまでも各国に提出をするわけでは無く、提示をするためのものです。したがって、1度の申請で1部しか発行されません。

エ 申請から発行されるまでの期間

自治体によって異なりますが、おおむね1か月程度と言われています。

(したがって、海外渡航を予定されている方については、早めの準備が必要となります。)

オ 帰国時の注意点

本接種証明書を出国前に取得したからと言って、帰国時もそれを見せれば日本に自由に入国ができるわけではありません。

令和3年3月19日より、海外から日本に入国をする際には、出国前72時間以内に受けた検査の結果の証明書を提出することが必要となりました。

水際対策に係る新たな措置について

水際対策に係る新たな措置について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

例えば海外に1週間行かれる場合には、海外にて、日本への入国日から3日間以内に、海外で検査を受ける必要があります。

言葉が通じない海外でそのような検査を受けることは大変です。

海外へ出国する前に、入念な下調べが必要かと思います。

2 国内向けの予防接種済証

接種券に付属する「新型コロナウイルスワクチン予防接種済証」を紛失した等の理由により、接種済証が必要な場合に、申請が認められています。

こちらは主に、国内で使用できる証明書となりますので、接種券に付属する予防接種済証をお持ちの方であれば、本証明書の発行は不要です。

同書類を失くした方のみ、本済証の発行が認められます。

以上となります。

ワクチンパスポートがあったとしても、依然として入国ができる国は非常に少なくない状況です。

海外へ渡航される際には、入国時に必要な書類が何なのかを事前に確認されることをお勧めします。