対象者は知らないと損する【自治体の産後ケア事業】申請や内容と体験談

対象者は知らないと損する【自治体の産後ケア事業】申請や内容と体験談

突然ですが、産後ケア事業ってご存じですか!?

なかなか知らない方も多いと思います。

今日はそれがどのようなものか、また私が実際に双子が生まれた際、産後に自治体の産後ケア事業を利用してみたときのことを書こうと思います。

□このブログはこんな方におすすめ
・自治体の産後ケア事業の申請方法や条件を知りたい方

・新生児育児に不安がある方

・産後ケア事業を利用した体験談を見てみたい方

産後ケア事業とは何か?

産後ケア事業とは産後の育児に不安があるママや育児による心身の疲れを取りたいママを対象とするもので、助産院や病院に入院できるというものです。

利用方法は日帰りの「デイサービス」と泊まりの「ショートステイ」の2種類があります。

入院中は子供を預かってくれるなどのサービスを受けることができ、心身を休めることができます。

それだけではなく、助産師など専門家による育児相談や母乳マッサージを受けることもできます。

もちろん、24時間助産師さんが常駐していますので、夜間も授乳を手伝ってくれたり、夜泣きがあまりにもひどいときは一時的に子供を預かってもらえたりすることもできます。

日帰り型&宿泊型の利用料金と自治体の補助制度

この産後ケア事業は実費だと私が通っていた助産院の場合

デイサービス(日帰り型)1日   20,000円

ショートステイ(宿泊型)1泊2日 60,000円

となかなかの金額です💦

※金額は親子セットの金額です。

しかし、最近ではこういった産後ケア事業の利用を補助してくれる自治体が増えてきています。

私の自治体では申請が通れば、だいたい10分の1くらいの金額でサービスを受けることができました!

ただし、申請すれば誰でも補助を受けられるというものではありません。

あくまで事情があって産後の育児に物理的ないしは精神的な不安がある方が補助の対象とのことでした。

例えば、私の場合は

「両親がフルタイムで働いていて育児サポートが受けられない」

「はじめての育児で何も分からずとにかく不安」

「双子育児が不安」

といった申請理由がありました。

こういった申請する理由が何もないと、申請対象にならないようです。

また、申請が通っても、利用期間や利用回数の上限といった制限はあります。

自治体への利用申請の流れ

実は双子妊婦だった私ですら自治体に産後ケア事業の制度があることは知らなかったですし、1ミリもそういった情報は入ってきませんでした😱

申請対象になる人でも、そもそも制度を知らずに利用できていない人はかなりいるはずです。

実際、育児が不安でしょうがなかった私はこの制度を知った時、真っ先に利用したいと思いました。

私の場合はマサンがたまたまこの制度を見つけ、産後すぐに自治体へ申請希望の連絡までしてくれました。

すると、まだ入院中に役所の方がわざわざ病院へ来てくれ、申請の説明や育児状況などについて聞き取りの面談をしてくれました

(マサン、グッジョブ!!)

その後、利用申請が通れば晴れて利用することができます。

予約は最初の1回目は役所を通して取ります。

2回目以降は自分で病産院に直接連絡して、予約を取ります。

病産院の予約が取れたら「〇月〇日に〇〇助産院の産後ケアを利用します」と役所にも連絡を入れておきます。

あとは当日に補助適用後の利用料を病産院に支払うだけです。

ちなみに助産院にいた他の利用者さんは双子ママはもちろん、そうでないママさんもたくさんいましたよ!


産後ケア事業の助産院の様子

私は2箇所の助産院でこの産後ケア事業を受けたことがありますが、助産師さんはみんな優しく、助産院はとてもきれいです。

これは私の感想なので一概には言えませんが、出産時の大きな総合病院にいた助産師さんや看護師さんはどうしてもせかせか忙しく、わりとサバサバした対応の方も多い印象でした。

(もちろん全員ではありません。)

そもそもあれだけたくさんの入院患者がいれば、忙しいのは当然でしょうがない話ですが…。

一方、助産院の助産師さんたちはゆったりとした印象でした。

全員明るくてめちゃめちゃ優しく、気軽に話しかけやすい女神様のような人ばかりでした

個人の病産院ならではの温かさやアットホームさを感じます💕

育児で疲れているときに、こういった助産師さんとお話をしたり、優しくしてもらえると、それだけで心が癒されました😂

部屋にはテレビはありませんが、ペンションのようなおしゃれな部屋で明るく広々としています。

テーブルにはナースコールが置いてあり、いつでも助産師さんを呼ぶこともできます。

基本的に日中、授乳時間以外は子供をずっと預かってもらえ、その間に沐浴や体重測定も行ってくれます。

ママは日中に子供を預かってもらっている間は

オプションのアロママッサージや料理教室を受けてもOK!

部屋でただひたすら寝てもOK!

お茶を飲みながら廊下に置いてある大量のひよこクラブを読み漁ってもOK!

要は何をしてもOKです!笑


みー

当時昼も夜も子供たちに寝かせてもらえなかった私にとってはもう「天国」でしかありません😇

空いている時間には1日1回助産師さんの母乳マッサージを受けられます。

その際に沐浴時に測った体重の測定結果をもとに、ミルクや母乳育児のアドバイスもしてくれます。

育児相談や世間話でも助産師さんと話がしたい時は滞在中いつでもできます。


産後ケア事業でのタイムスケジュール

助産院でのタイムスケジュールはだいたい以下ような感じです。

今回ご紹介するのは1泊2日の例となりますが、日帰りや2泊以上の連泊ももちろんOKです!


《1泊2日の場合》

【1日目】

9:00 助産院に到着、部屋に着いたら子供たちを預けて自分はパジャマに着替える


11:00オプションでアロママッサージなど(30分3,000円、1時間6,000円)


12:00昼食


14:00お風呂(お風呂は予約した好きな時間に入ることができます)


15:00母乳マッサージ


17:00夕食


22:00子供たちが部屋に戻ってくる

【2日目】

7:00 朝食、子供たちを預ける

(その後1日目と同じスケジュール)

16:00お会計ののち、着替えたら帰路へ

ちなみに日帰り型の場合は1日目の16:00がそのままお会計・帰宅になるだけです。

日帰りでも当然子供の沐浴はしてくれますし、ママもお風呂に入ってから家に帰ることができます。

上記には書いていませんが、滞在中は3時間おきに子供2人の授乳があり、時間になると部屋に子供たちを連れてきてくれます。

授乳をしながら助産院でゆっくりしていると、1日が本当にあっという間です。

ご飯はお部屋に運ばれてきますので、誰にも気を使うこともなく、自分のペースで食べてOKです。

お肉は使わず、豆腐やお麩を使ったヘルシーなお料理ですが、どちらの助産院もめちゃくちゃ美味しかったです!

助産院食事1
助産院食事2


写真だとわかりづらいのですが、授乳期ママ向けのお食事なのでご飯は山盛りです。笑

夜間授乳時に「夜食のおにぎりはいりますか?」と助産師さんが聞いてくださったこともありますが、それぐらい本当にたくさんご飯が出てきて相撲部屋みたいです。

でも美味しいから全部食べてしまいます🍙

なお、夜間は助産師さんが少ない時間帯のため、基本的には預かりはしていないのですが、双子の夜泣きがひどいとぐずった片方のみを預かってくれたりしていました。

双子なので片方だけ預かってもらえたのだと思いますが、私は片方預かってもらえるだけでもかなり救われました😹

産後ケア事業を利用してみての感想

まず、心身ともにゆっくり休めることが何より嬉しかったです。

普段は24時間双子育児から離れられませんので、子供と離れる時間をもらえ、ゆっくり寝たり好きなことができるというだけで幸せでした。😂

また、専門家による母乳マッサージや育児相談は産後ケア事業ならではのサービスです。

私は産後ケア事業利用時に「母乳やミルクは足りているのか」といった相談から「泣き止ませのコツ」、「オムツかぶれの治し方」まで何でも心配なことは相談していました。

「気軽に専門家に直接育児相談ができる」という環境はなかなかないですし、育児について右も左もわからず不安だったので、とてもありがたかったです。

今思えば、私が新生児期の双子育児を乗り越えられたのも産後ケア事業の影響が大きかったと思います。

次に産後ケアに行く時を生きがいにして、いつも双子の新生児育児を頑張っていた感じです。笑

体の休息だけでなく、精神的な育児への不安解消や息抜きという意味でも産後ケア事業には相当助けられました!


みー

産後ケア事業は産後の育児に不安を持っている方は絶対に利用した方がいいと身をもって感じました!

利用してみたい、気になるという方は『産後ケア事業 お住まいの自治体名(〇〇市や都内だったら〇〇区)』とインターネットで検索してみてください。

もちろん、全ての自治体でやっているわけでははないですが、意外と多くの自治体で出てくると思いますので調べてみてください😉

一番大変な産後すぐから利用するのがおすすめなので、できれば出産前に調べておいて、産後すぐに申請するのがベストです!

産後の育児に不安要素があるママは、産後ケア事業をうまく利用して、育児の悩みや心身の負担を少しでも軽くしましょう!